GNOMON訪問とサンタモニカ・サードストリート・プロムナード

Dr_Sano_20072007-02-20

今朝は、8:30の集合。
午前中は、ハリウッドにあるVisual Effectsの専門学校「GNOMON」を訪問しました。
最初に、デモリールを見せていただき、全部が学生制作による映像で、まずはびっくりしました。それも、そのはず、ここの専門学校は、実際に現在、Rythm&Heusなどのポストプロダクションで既にフリーランスとして働いている経験がある方々が主に学びにきている学校だそうです。すごい訳です。
LABOと呼ばれている教室を見学させていただきました。
教室は、暗めにしてあり、一部屋に12名程度の受講生が座れるようになっています。
広めの机にキーボードとディスプレイが置いてあり、講師の画像も切り替えで表示できるようになっています。
実際に、講義が行われていた教室は、上級クラスということで、皆さん真剣に講義を受けていらっしゃいました。このクラスの講師の先生も非常に有名な現在活躍中のクリエイターさんだそうです。
ほかにsculpture(彫像)のクラスなどもあり、実際に講師の先生が粘土を使って、creatureのデザインを教えていました。ちょうど、あごの線の出し方を説明していました。光の当て方でShadeのでき方に微妙な違いが出て、表情や怖さにも影響が出るのでこのあごのラインは重要だ、と言っていました。
また、drawing(デッサン)の教室もありました。残念ながら、講義は行われていませんでしたが、ヌードモデルを相手に、デッサンの勉強をしていくそうです。
実は、このDrawingや、Scluptureが、基礎として3DCG制作には、欠かせないものなのだそうです。
一通り、見学を終えたあと、実際の教室で、Mayaを使った模擬授業を受けることができました。たいへん、面白いものでした。テクスチャやハイライトの設定の仕方を学んだあと、実際のサンプルの人体フィギアを読み込んでいただいて、自由に引っ張ったり、曲げたり、伸ばしたりして、フィギアを変形してみました。
若い学生は、Mayaは、始めてなのですが、あっという間に、理解して、自由に変形していました。それから、私のリクエストで、Mayaと言えば、パーティクルアニメーションなので、パーティクルを使った例として、{蒸気機関車と煙」のアニメーションを例にタービュランス「乱れ」の設定を変えることで、煙のたなびき方が変わるのを見せていただきました。面白かったです。
最後に、講師の方々に、参加者の学生作品をお見せして、講評をいただきました。
それぞれに得意分野の特徴が出ていて面白いと褒めていただきました。とくにhari-kiraさんの作品については、もし、POV-Rayではなく、Mayaなどの環境で作品を作らせたら、とめどなく伸びていくことでしょう。と褒めていただきました。

訪問を無事に終えた後、サンタモニカのサンタモニカプレイスに移動し、食事とショッピングの自由行動となりました。メキシカン、モンゴリアン?、中華?日本食?などの料理を思い思いに食べました。
その後、人気のお店の立ち並ぶ、サードプロムナードでウィンドウショッピングを楽しみました。
ここからは、初日に訪問したサンタモニカピアまでも歩ける距離なので、私だけ、一人で散歩がてらにピアまで歩いてきました。
そして、無事に研修を終える安堵感から、今回の研修を自分で振り返りながら海に沈む夕日を見て、しばし、ボーッとたたずんでいました。
今年で2年目のハリウッドクリエイター研修が無事に終わりました。
明日、帰国し、それぞれの家族のもとに笑顔とたくさんのおみやげを抱えて帰ります。今年もいろんな出会いがありました。研修内容の方も2年目ということで、まずます充実した内容となってきています。宿泊先も、巨大なデルアモ・ショッピングモールに近く、おみやげの購入や買い物にもすごく便利でした。
スーパーも近くにあり、部屋に調理器具もあったので、自分たちでスパゲッティを作ることにも挑戦できました。食費の節約にもなりました。
ネット環境も整備されており、毎日のブログ更新も問題ありませんでした。
2年目に入り、現地スタッフの方も、こちらのレベルや意図をうまく汲み取って、学生の要望にそった、また学生を伸ばすプログラムを工夫してくれています。ありがとうございました。

これで、大学にもどり、きっと前年度の参加者同様に、飛躍的に今年の参加者も見違えるように伸びてくれることでしょう。一教員として、学生のそういう場面に立ち会えることに幸せを感じています。
さ、あとは、無事に帰るだけです。
ロサンゼルスでお世話になった皆さん、本当にありがとうございました。
今年度の研修は、これで終わりますが、これは、学生にとっては、新たな始まりです。
今後の参加学生の活躍を温かく見守ってあげてください。