CGワークショップと卒業制作スクリーニング

Dr_Sano_20072007-02-17

今朝は、遅めの9:15集合。
さあ、今日の午前中は、ハリウッドで長く活躍していらっしゃるクリエイターの方から直接お話を聞くことができますよ。
講師は、昨年もお世話になった、デジタルドメインで働くJさん。
優しく、楽しい人柄に学生もすぐに打ち解けて、質問が次々と飛び出します。
最初に、デジタルドメインでの仕事内容の紹介と、過去にJさんが手がけた作品群の紹介から、それぞれのCG制作の苦労と見えない隠された工夫についてお話いただきました。映画を観る人にとっては、すーっと見過ごしてしまうような、特殊映像でも、作る際には、さまざま苦労と思いが込められていることを学びました。
次に、Jさんの略歴を紹介していただきながら、海外で働くための留意点について、お話をいただきました。実力があっても、ビザを取得しなければ、米国では、働くことができません。そのあたり、日本にいるときから、いろいろと準備すべきことがあるということを学びました。
そして、いよいよ、学生作品の好評です。
作品に見入るJさんの表情は真剣そのもの。
温かい、コメントをたくさんいただきました。きっと、学生にとっては一生の宝物になることでしょう。今日のこの日のために、連日、徹夜して作ってきた作品もあったことを知っている私もすごくうれしかったです。
どの学生の作品も、それぞれに苦労と思いがあって、作られたものなので、ひとつひとつに真剣にアドバイスいただいたJさんには、本当に感謝です。

バーガーキングで昼食後、午後は、我々の宿泊先のホテルの道路をはさんで向かいにあるホテルの宴会場にて、ロサンゼルスにある日本人向け映画専門学校生の卒業制作スクリーニングに参加しました。
この専門学校でのカリキュラムは、初級コース3ヶ月、上級コース3ヶ月に分かれていて、今日は、9月から学んでいた、現在、上級コースの卒業制作のスクリーニングです。
実は、私たちの学部も、新しく情報デザイン展を計画しており、卒業制作をどう見せていくのか、非常に参考になりました。
今回のスクリーニングの作品は全部で8作品。どれも、5〜6分の短編(1作品のみ16分)。上映時間は、全部で1時間弱でした。時間を感じさせない、面白い作品が多かったです。
ロサンゼルスで勉強すれば、すぐに仕事があるという訳ではない、厳しい映画業界ですが、若い人たちが、次々とチャレンジしてくるその情熱をひしひしと感じました。
何より、夢に向かって努力するその姿には、心を打たれます。
また、ハリウッドで活躍している日本人クリエイターの皆さんの、後輩たちに向ける温かい目というのを感じました。厳しさを知っているからこそ、優しくなれるのでしょう。